名古屋市瑞穂区のコメダ珈琲本店。入り口脇に置かれた一台のキャンピングカー。側面にはコメ兵の文字が…。
鑑定士:
「お預かりさせていただく商品は?」
客:「腕時計3点です」
これは、28日から始まったコメ兵の出張買い取りサービス。時計や宝石、ブランドバッグなどをその場で買い取ってもらえるのです。
中古品の買い取り業に関する法律が改正され、期間限定の仮設型店舗でも買取業務ができるようなったため実現しました。
来店した夫婦:
「古くなった腕時計をこれを機会にチケットいただきながら見てもらえればと。コメダを使っているのでコメ兵さんと合わせて査定というのは面白いと思ってきました」
このサービスでは査定を依頼した人にコメダのコーヒーチケットを“配布”。待ち時間もコメダの店内でコーヒーを飲みながらゆっくりできるという一石二鳥のサービスです。

先ほど来店した夫婦、若い頃に20万円ほどで購入した高級時計「タグ・ホイヤー」など3点を査定してもらい、結果は…?
鑑定士:
「タグ・ホイヤーのこちらの時計ですね。こちらに関しては3万円のご案内です。こちらのシチズンは評価厳しくなってしまいます。Gショックはパーツが外れているのでお買取りは難しいです。今回の合計で3万500円。いかがなさいますか?」
客:「じゃあこれでお願います」
買い取り金額は合計で3万500円。それでも2人は満足した様子です。
客:
「ブランド品は査定の時間がどうしても長くなってしまう。今日はコメダと一緒にやっていただくと待ち時間を有効に使えてありがたかったです」
「コメ兵」が名古屋を代表するもう1つの「コメ」が「コメダ」とタッグを組んだ理由とは?
リサイクル店で重要なのは買取品をいかに確保できるか。コメ兵は本店のある大須から名駅や栄さらには新宿や銀座など都心への出店を積極的に進めていました。ところがここ数年、「メルカリ」に代表されるフリーマーケットアプリの台頭で、店に持ち込まない個人間でのブランド品の売買が増加しているのです。
そこで、常連客も多くより身近な「コメダ」に出店することで、新たな顧客を獲得したいという狙いで、今回タッグを組んだといいます。
コメ兵担当者:
「売るということを身近なものにしたい。お客様にとってもいつもの場所がどこかと考えたときにコメダさんが一番に浮かんだ。毎日ご利用されているコメダさんに私たちがうかがうことで安心して買い取りをご利用いただけるのではないかと」

すると、買取のキャラバンカーには刈谷市から来たという会社員の男性が…。
取り出したのは高級腕時計「ロレックス」!60万円で購入した中古品が相場の変動で価上がりしている可能性があると聞き査定を依頼しました。
高額商品の登場に目利きの鑑定士も慎重に査定していきます。
待つこと一時間、その結果は…?
鑑定士:「ガラス面は傷が無かったです」
客:「大事に使っているので」
鑑定士:
「こちらはコンディションは高い評価をさせていただきます。今日は見積りということなのでご案内はこちらで70万円」
客:
「意外とつくんですね。70万。高いですね」
なんと購入時より10万円アップの70万円の査定!今回売却はしませんでしたが想像以上の査定に男性は大満足です。
ロレックスを査定した男性:
「10万円くらい買ったときより高くなってましたね。売っても良いかなと。びっくりです。買ったときより儲かっちゃうんで。ついでに朝ごはんも食べれてラッキー」
結局、28日1日で30人が査定に訪れ、そのうち8割がコメ兵を初めて利用した人でした。
コメダ担当者:
「沢山の人にコメダをご利用いただきたいというのも勿論あります。今回、2大名古屋の「コメ」企業ということもありますので、お互いタッグを組むことで地域活性化に繋がると嬉しいです」
コメ兵担当者:
「お客様にとっていつもの場所に出向いて買い取りを利用していただける機会を作っていけたら」
11月11日まで、期間限定で営業する「コメダ」の中の「コメ兵」。今後は結果を見ながらデパートなど他の場所に広げることも検討したいとしています。