21日、伊勢市に到着された天皇・皇后両陛下は、22日から伊勢神宮を参拝されます。実は陛下にとっては、これが14回目のご参拝となります。

 初めてのご参拝や皇太子時代のお姿など、陛下と伊勢神宮、そして三重県を振り返ります。

 今からちょうど50年前の昭和44年に撮影された、当時9歳の陛下が初めて伊勢神宮を参拝された時の映像…。

伊勢神宮の御手洗場で五十鈴川の鯉にエサやりをされる様子も確認できます。

 3度目の参拝は20歳になられた昭和55年、「成年の奉告」のためでした。

この時は雨の中、エサやりはせずに、川やコイをご覧になる陛下…。学生時代から水問題の研究をライフワークとされる陛下らしいお姿にも見えます。

 また、昭和62年には式年遷宮の関連行事でも三重をご訪問。

この時は伊勢市民と一緒に国の無形民俗文化財「お木曳き」をして交流されました。

 その後、平成を迎えると立太子の礼に伴い、ご参拝に…。

 そして、平成5年6月、ご成婚。

(当時のリポート)
「伊勢神宮の内宮です。ご夫妻をお迎えする準備もすっかり整いました」

 ご成婚の奉告のため、ご夫妻揃って初の伊勢へ…。

また、参拝以外でも陛下はたびたび三重県を訪問されていました。

 平成25年には世界遺産の熊野古道を歩いてご視察。

この時、登山がご趣味の陛下に、「語り部」として案内役を務めたガイド歴20年の川口さんは…。

川口有三さん(77):
「実際に歩いてみますと、殿下は全然息切れもされてなくて、余裕で歩いてみえましたね。同じ目線で色々とお話しさせていただきまして、お会いしてから緊張した気持ちが吹っ飛びまして、リラックスしてご案内することができました。殿下のお人柄というか、そういうことだと思うんですけどね。殿下と記念写真をお撮りいただいたんです。ほんとに宝物として飾ってございますね」

 平成26年には20年に一度の式年遷宮を受け、ご一家で参拝されました。

 昭和から平成、そして令和…。半世紀の間に幾度も三重県を訪問された天皇陛下。22日、即位後初めて伊勢神宮を参拝されます。