愛知県では碧南市の病院で院内感染がさらに広がったほか、名古屋市立保育園の関係者からも感染が確認されました。

 四日市市では、三重県内で初めてとなるクラスターも発生するなど、東海地方でも感染者数は増え続けています。

四日市市 森市長:
「濃厚接触者11名にPCR検査を実施しております。そのうちの7名の結果が判明しました。3人が陽性です」


 三重県で20日感染が確認されたのは、四日市市内に住む30代から50代の男性3人で、3人は四日市市にある日本アクセス三重営業所の同僚です。

 日本アクセス三重営業所ではこれまでに、すでに男性2人の感染が確認されていて、これで営業所で感染が確認されたのは合わせて「5人」に。

四日市市 森市長:
「1か所で5名の感染者が発生したということから、一般的な定義に基づくとクラスターということになろうかと」


 四日市市は、日本アクセス三重営業所を三重県内では初となる「クラスター」と認定。

 この営業所では4月15日、市内の自宅で死亡していた50代の男性が新型コロナウイルスに感染していたことが分かると、18日、死亡した男性と職場で背中合わせに席があった60代の男性の感染を確認。

 20日感染が確認された男性3人は、この2人と同じフロアで働いていました。

 さらにこのクラスターは、県をまたいで広がる恐れがあります。

 20日感染が確認された30代と40代の男性は「単身赴任」で四日市市に来ていて、30代男性は先週末に愛知に、40代男性が3月末に岐阜に帰っていたことが分かりました。

鈴木三重県知事:
「現在三重県としても、クラスター対策班・対策グループを投入していますけれども、国のクラスター対策班に支援を要請するかどうかは、四日市市と相談しながら対応していくことになると思います」


 また愛知県では、これまでに患者や医師など7人の院内感染が判明していた碧南市民病院に勤める、20代から40代までの看護師合わせて3人の感染が新たに確認されました。

 3人は、いずれも感染者が出た病棟で勤務していて、碧南市民病院での院内感染者は10人となりました。

 このほかにも、愛知県内できのう確認された名古屋市の50代の女性は、これまでに保育士や園児など9人への感染が判明している市立保育園に勤める保育士でした。

 一方、岐阜県ではクラスターが発生した可児市の合唱団のメンバーだった70代の女性が死亡。

 岐阜県内の死者はこれで5人となりました。