ついに新型コロナウイルスの「第2波」がやってきました。愛知県では21日、新型コロナウイルスの1日の感染者数が過去最多の53人に確認されました。

今回やってきた「第2波」は1度目の大きな波と比べて大きく異なる特徴がありました。

 21日、新型コロナの新規感染者が過去最多の53人に確認された愛知県。

大村知事は夜の緊急会見で、感染状況を「第2波」と位置づけ「警戒領域」に入ったと述べましたが、重症者が少ないことなどから現段階では休業要請は行わない方針を示しました。

 愛知県のこれまでの感染者数をみると4月ごろから大きな波が起こり、5月ごろには収束の兆しがありました。しかし、7月に入ってから再び感染者が急増し、7月は既に189人の感染が確認されています。

また21日は、岐阜県でもこれまでの最多となる14人の感染が確認され、担当者も「すでに第2波に入ったと言っていい状況ではないか」と指摘しています。

感染拡大に街の人は…。

会社員の女性:
「怖いですよね。(感染者が出た細かい)場所がわからないので」

女子大学生:
「大学は前期(の授業)がオンラインで、後期は対面授業が始まると思っていたけど怪しくなってきた」

会社員の男性:
「やっぱり我々は経済も回さなければいけないので、その中で両立していくのはすごい難題」

小学生の孫を持つ女性:
「またコロナで休校が始まらないか不安です」


今回愛知で起きた新型コロナの「第2波」は1度目の「大きな波」とは異なり、若い世代に感染が広がっています。

1度目の「大きな波」の時は、介護施設やスポーツジムなどで重症化しやすい高齢者へ感染が広がったのに対し、「第2波」は若者への感染が際立っています。

その大きな要因が2つのクラスターです。これまで29人の感染が確認されている名古屋の「カラオケバー」のクラスターと、20人の感染が確認されている「接待を伴う飲食店」のクラスター。

この2つのクラスターでは共通して、20代から30代の若者の感染が目立っています。

愛知県では7月に感染が確認された189人のうち、20-30代の若者は119人で、感染者全体の6割以上を占めています。

さらに「第2波」では感染経路不明の患者も増加。

愛知で7月に入り、21日までに感染が確認された189人のうち、感染経路不明者はおよそ3割の65人にのぼっていて、市中感染が広がっているとみられています。