暑い日が続き、プールを訪れる人も増えていますが、「新型コロナウイルス」の感染が不安でもあります。プールでの感染対策を取材しました。

 梅雨も明け、暑い日が続く毎日。絶好のプール日和に。しかし…。

 名古屋市港区の「サンビーチ日光川」は、市営唯一のレジャープールとして、例年多くの親子連れで賑わいますが、今年は営業中止に。

オープン以来初めてのことです。

多い日には1日におよそ6500人が訪れる人気ぶりですが、今年はご覧の通り。

名古屋市の担当者:
「プール内、プール外問わず、どうしてもレジャープールという特性上、大声を出されてしまったりとか、接触のリスクが非常に高いということで。お客様の安全を考えて、今年に関しては中止ということを決めさせていただきました」


 入場の人数制限なども検討されましたが、「レジャープール」として人の流れを管理することが難しく、「3密」が避けられないとして中止を決定しました。

サンビーチ日光川の顧問:
「毎年たくさんの方に楽しんでいただいているんですけど、非常に残念ですね。(営業)したいという気持ちと、お客さまの安全ということと、複雑ですね」


 プールでの感染リスクについて、感染症に詳しい名大病院の八木哲也教授に話を聞きました。

名古屋大学医学部付属病院の八木教授:
「かなり塩素濃度とかがコントロールされていると思いますので、プールの水の中でウイルスがすごく繁殖するというか、増えて他の人に移るということはないんじゃないかなと思います」


 一方、プールで感染リスクが高い場所が…。

八木教授:
「問題はプールサイド、あとは更衣室といったところでの感染対策になるかと思います。3密の中の密閉、密集、密接ということがやはり起こりうるところがあると思うんですね」

 感染対策を徹底したうえ、営業を決めたプールも…。

瑞穂区の「パロマ瑞穂屋外プール」。例年通り7月19日から営業を開始しました。

来場者には検温を求め、全員受付カードに体温と連絡先を記入してもらいます。

混雑状況はホームページに記載され、一定の人数を超えると入場制限をしています。

 中でも、感染リスクの高いプールサイドでは…。

職員アナウンス:
「(プールサイドでは)できる限りマスクの着用をお願いいたします」


スタッフが少しでも接触を避けるため、スピーカーでマスクの着用を呼び掛け。

更衣室のロッカーは利用者同士の距離を保つため、一列ごとに間引くなどの対策を取っています。

 終わりが見えない「コロナ禍」。今年の夏はプールを楽しむためにも、1人1人の心がけが大切です。