マスクは今や生活に欠かせないものとなっていますが、人と話す時に「顔が分からない、覚えられない」と感じている人も多いのではないでしょうか。そんな悩みを解決してくれるマスクを名古屋の会社が開発し、人気を集めています。
今や必需品となったマスク。街で不便なことを聞いてみると…?
製造業30代の男性:
「目元だけだとなおさら区別がつきにくい」
金融業50代の男性:
「お客様の数が多いので間違いそうになったりとか」
「顔が分からない」と特に仕事で不便さを感じる人が多いようです。そんな悩みを解決してくれる画期的なマスクを名古屋市東区の印刷業「長屋印刷」が開発しました。ポスターやチラシなどを作る創業100年以上の会社です。

訪れてみると、皆さんマスク姿。よく見ると、マスクに名前などが書かれています。

男性社員:
「自分の趣味だとか好きなものを入れております」
営業部の西村さんのマスクには「売り上げUPに貢献します」と仕事の目標まで…。

長屋印刷の中川社長:
「ちょっとすごい…でも覚えてもらうにはいいかなと」

その名も「名刺マスク」。名前や肩書などが書かれた名刺の代わりになるマスクです。

長屋印刷の女性社員:
「コロナの影響で仕事がなくなってしまって、機械を止めておくのがもったいないので何かできないかと会議して」
仕事などで会話が盛り上がり、顔を覚えてもらえると評判で、政治家の事務所から「選挙活動の時に使いたい」と問い合わせもあるそうです。

素材は綿100%で付け心地がよく、顔にフィットしやすい立体構造、耳にかけるゴムの部分は長さを調整できるようになっています。

デザインはおよそ3000種類のスタンプや文字から組み合わせを自由に選び、大きさや柄もアレンジできます。

そして通常の業務で使用している2台のインクジェットプリンターで印刷します。

このマスクは、乾燥の温度や時間も何回もテストしていて、洗濯をしても繰り返し使えるということです。

「名刺マスク」は長屋印刷の公式ホームページから購入することができます。