東海3県で始まっている高齢者への新型コロナワクチンの「接種率」はどれほどまでになっているのか、進捗状況を調べました。

 政府が公表している接種率によりますと、愛知・岐阜・三重の3県とも1週間前と比べると、1回目はおよそ1.5倍から2倍に増え、愛知県では2回目が3倍に増えています。

 東海3県の主な自治体も調べました。
(接種の回数のみを発表している自治体については、住民基本台帳の高齢者の人口や、取材で聞き取った対象者数を分母にして、東海テレビで計算)

 愛知県では、いち早く接種の始まった名古屋市が6月6日時点で、1回目が36%と高くなっています。一宮市はやや低めですが、市によりますと高齢者の7割に接種する予定の個別接種が、今週月曜日の6月7日に始まったばかりのためということです。

 岐阜県では、岐阜市が11日午後2時時点でおよそ4割の接種が完了しています。関市も同じくらい進んでいます。高山市はやや低めですが、11日午後3時の段階で公表されているのが1週間前の数字のため、実際には更に進んでいるとみられます。

 三重県では桑名市はまだ2回目が公表されていませんが、鈴鹿市とともに1回目は4割弱となっています。政府が発表する県全体の接種率と比較すると高くなっていますが、三重県では自治体により接種したことをシステムに入力する作業に遅れが出ているためとみられます。

 津市は入力作業中で実数と乖離があるため、まだ発表予定は無いとしています。また四日市市は、システムとは別に独自で集計し、今後週1回程度更新していくということです。