蒼(須田アンナ)は兄、雅人(竹内寿)の死後もこれまでと変わらず学校に通い続ける。雅人をいじめていた同級生や教師らは蒼が何を考えているか分からず、不気味に感じる。
蒼のことが心配な翔太(須賀健太)は、ボディガード気取りで彼女が通学する姿を見守る。そんな翔太に、雅人の事件を追う週刊誌の記者が接近。雅人の死の真相を知った翔太は、蒼が兄の復讐のため学校に通っているのだと思い、浩樹(柾木玲弥)に蒼の力になるよう頼む。
雅人の死を受け入れられず、精神のバランスを崩していた蒼の母、栄子(杉山彩子)は雅人の後を追い自ら命を絶ってしまう。
蒼は離れて暮らす父のもとに行くことを、児童相談所の職員から勧められるが、「かぼちゃハウス」で暮らすことを希望。好きな蒼と一緒に暮らせることとなり、有頂天になる翔太だった。
蒼は肉親二人を続けて失ったとは思えないほど明るい素振りを見せ、北山(渡辺いっけい)を戸惑わせる。通り魔に襲われ、突然家族を失った過去のある北山は蒼に、素直に悲しみを表したほうが良いと告げるが、蒼は一刻も早く普通の生活に戻りたいだけだと言う。
学校側は、他の生徒が動揺するからと、蒼に転校を進めてくる。頑として受け入れない蒼だがこのまま在校を希望するなら、と屈辱的な条件を学校側から提示されてしまう。
一方「かぼちゃハウス」は、収入がなければ閉鎖するしかなく、状況を打破するため北山は「たんぽぽ農場」を卒業した克巳(尾関伸嗣)を訪ねる。一流のパン屋で修行をしている克巳に北山は、「かぼちゃハウス」のパン屋再開に力を貸してほしいと頼む。北山の頼みを快諾した克巳は、結婚を考えている相手がいることを告げ、北山を喜ばせる。
北山は仁(浅香航大)に、パンを作って欲しいと何度も頼むが仁は話を聞こうとしなかった。「かぼちゃハウス」の運営者、二見(モロ師岡)に裏切られたことで深く傷ついた仁は、二度と大人を信用する気になれなかったのだ。
数日後、ふてくされた態度を取る仁の前に克巳が現れる。自身の過去や、北山と暮らした日々のことを話し始める克巳だが…。