三重県鈴鹿市で今年2月、信号機が突然根元から折れました。警察の科学捜査研究所などが調査に乗り出し、驚きの結果を突き止めました。

 今年2月18日、三重県鈴鹿市桜島町の交差点で突然、折れた歩行者用の信号機。

 折れた柱の長さはおよそ6.5m、重さは88キロほどで、根元は錆びて腐食していました。

近所の住民:
「車通りも多いですし子供達もたくさん通りますので、危ないと思います」


 倒れたのは深夜だったため、幸いケガ人などはありませんでした。

 警察によると、この信号が設置されたのは23年前。普通なら50年は維持できるという丈夫な鋼鉄製の柱だといいます。

 三重県警の科学捜査研究所が、およそ4カ月に及ぶ調査した結果…。

三重県警科捜研の担当者:
「倒壊していない信号柱と比較すると、(根元のアスファルトから)約40倍以上の尿素が検出されました」


 出された結論は、『犬のおしっこ』。

三重県警交通規制課の警部:
「10匹を超える犬が一定時間の間にお散歩しているのを、確認しています」


 長年にわたり犬がおしっこをかけたことで、含まれる塩分や尿素が鋼鉄を腐らせた可能性が高いといいます。

犬の飼い主:
「びっくりです、意外でした。もう柱にはさせないようにしようと思いました」

別の犬の飼い主:
「うちはメスやもんでやらへんけど、オスのワンちゃんはみんなやっちゃうもんね。ダメって言っても見てない時にしちゃう時もあるので」

 三重県警は「犬の散歩は自宅で排泄を済ませてから行ってほしい」と呼びかけるとともに、安全点検や修復などをこまめにしていくとしています。

※画像は三重県警提供