夏休みにぜひ立ち寄りたいサービスエリア・パーキングエリアが東海地方に!まず向かったのは名古屋から車でおよそ1時間30分、新東名高速道路・ネオパーサ浜松です。
去年はお盆の6日間で26万人が立ち寄ったそうで、フードコートも賑わっていました。
浜松といえば、浜松餃子や浜名湖のウナギ、それにうなぎパイなど名物がたくさんあって、つい定番を手にしがちですが、ネオパーサ浜松を知り尽くす、中日本エクシス・鈴木さんに伺うと…。
中日本エクシス 鈴木さん:
「高速道路を降りなくても味わえる、自慢の浜松・静岡グルメがたくさんあります」
■意外と知らない「静岡おでん」

まず向かったのが天神屋という上下線のどちらにもあるお店。こちらのウリは「静岡おでん」。出汁粉をたっぷりふりかけていただきます。さらに鈴木さんが推すのが…。
中日本エクシス 鈴木さん:
「こちらの『しぞ~かおでんバーグ』というものがあります。暑いんですけどぜひ浜松サービスエリアに来たら、このおでんは食べていただきたい」
「しぞ~かおでんバーグ」1本250円は、見た目おでんというよりもハンバーグ。休憩中のお客さんに試食してもらいました。

試食した客:
「おいしい!ハンバーグみたいな感じ」
別の客:
「鳥と豚のミンチみたいな?」
また別の客:
「肉じゃない味がする。おいしい」
おいしいけど、ちょっと不思議な味と食感のようです。どんな材料を使っているのか伺うと…。

中日本エクシス 鈴木さん:
「静岡産の豚肉と、静岡産黒はんぺんが練り込んであるハンバーグになっています」
豚肉と魚肉を使っていて、そのすり身が絡み合い、ハンバーグのようなつみれのような今までにない歯ざわりを生んでいました。牛すじが利いた出汁で煮込んでいるので、噛むごとに旨みが口に広がります。
■静岡だけどお茶じゃない「緑」

静岡で「緑」のものといえば、お茶ですが…それだけではないんです。
中日本エクシス 鈴木さん:
「クラウンメロンがおすすめです。静岡は温室メロンの収穫量が日本一なんです」
実は温室メロンの収穫量が全国のおよそ4割を占め日本一!中でも「クラウンメロン」は、静岡の高級マスクメロンのブランドのひとつ。なんと、1本の木から1玉しか作らないという贅沢な生産方法をとります。
その分、木の栄養素が丸ごと一つに詰まっているので、とても甘いそうです。高いものは1玉2万円するものもありますが、こちらでは約3500円。しかも…。

中日本エクシス 鈴木さん:
「下のクラウンメロンについては網目の模様が少し不揃いということで『訳あり品』という形でお手頃な価格で提供しています」
正規品と比べると確かに網目や形がちょっといびつですが、味は変わりません。これだけで1000円ほど安く買えるのはお得です。そして、もう一つ!
■浜松市民には「常識」のおやつ

浜松のお土産といえば、ご存じ「うなぎパイ」ですが、「うなぎパイ」にも負けない地元のお菓子があるんです。
中日本エクシス 鈴木さん:
「(こちらがおススメの『あげ潮』です!(Q.ラベルが地味に見えますが…)逆にオシャレなんじゃないかなと。うなぎパイもおいしいけど、あげ潮もそれに劣らずおいしいです」
浜松の方に聞いてみると…。
地元客:
「知ってます。貰い物とかでもらったり」
別の地元客:
「(浜松では)常識だと思います」
地元の人が「浜松の常識」とまで言い、愛してやまないのがこの「あげ潮」1袋675円。

浜松の洋菓子店が70年前から発売しているクッキーで、生地にはオレンジやレーズンが入り、コーンフレークもまぶされています。初めてというお客さんに試食してもらいました。
試食した客:
「カラッと揚げたような感覚?サクサク感が。レーズンも残りますね、歯ごたえがあっていいですね」
別の客:
「おいしいです。木の実の味がする」
見た目にはカタそうですが、食感は意外と軽やかで、サクサク・ザクザクと微妙に違う歯ごたえがクセになります。
■もはやアミューズメントパークなところも…
続いては、浜松から名古屋方面に戻り、愛知県刈谷市の伊勢湾岸自動車道・刈谷ハイウェイオアシスへ。
こちらも、ご覧の賑わい!去年のお盆シーズンはなんと25万人が訪れたそうです。

大きなフードコートはもちろん、噴水のある水遊び場や遊園地もあって、子供たちにも大人気!高速道路を使わなくても入れるので、地元客も多く利用しています。
また、疲れた体を癒す温泉まであって、パーキングエリアというよりもはやアミューズメントパークです。
そんな中でも特に注目したいのが「おあしすファーム」。1000平方メートル以上ある広い売り場には、精肉にお米に卵まで!

中でも野菜や果物は地元から採れたてのものが運ばれ、常時60種類ほど並びます。生産者の名前付きで販売され、安心、安全です。
男性客:
「浜名湖に旅行に行ってその帰り。ついでにお買い物しようかなと」
女性客:
「週1回子供と一緒に水遊びがてら(産直に)寄ります」
■見つけたらチェックを!「エンサイ」と「マゴチ」

店長の加藤さんに、夏休み時期の一押しを聞きました。
おあしすファーム店長 加藤さん:
「今夏の野菜のおススメはエンサイ(空芯菜)。ほうれん草が暑さに弱くて代わりとしてエンサイ(空芯菜)が良く食卓に使われます」

エンサイ、空芯菜とも呼ばれる葉物の野菜で1束100円です。
おあしすファーム店長 加藤さん:
「大量購入される方も見かけます。地元の中華料理屋さんです。昨日も20袋くらい一気に購入されていました」
その大量に買っていった地元料理店に行ってみると、厨房の冷蔵庫には販売されていたエンサイがありました。エンサイを使った「青菜炒め」はこの店の人気メニュー。刻んだニンニクと塩、ごま油などと一緒に強火でさっと炒めたらできあがり。
台湾料理 高雄の店主 平戸さん:
「本当にいきいきとキレイで新鮮です。茎が『空芯菜』と書くように、中が空洞なんです。よけいにシャキシャキ感があって歯ごたえがすごくいいです。この時期よく(注文が)出ます」

再び、おあしすファームに戻って、鮮魚コーナーの「おさかな工房」へ。高速道路上にある利便性を生かし近海の南知多・西浦などの漁港から、新鮮な魚介類が集まります。

タコに大アサリ、ワタリガニなどが旬を迎えていますが、特に夏休み時期のイチオシが…。
おさかな工房店長 夏目さん:
「夏の白身の代表格といわれているマゴチですね。運が良ければある魚ですが、もともと漁獲量が少ない魚なもんですから」
伊勢湾や三河湾で揚がるマゴチ。平たい頭が特徴です。ただマゴチを獲る漁師さんが少ないため、旬ながらもレアな魚です。

この店では、無料で刺身用の柵にさばいてくれますが、今回は特別に刺身にまでしてもらい、近くにいたお客さんに試食してもらいました。
試食した客:
「噛んだ分だけ味やうま味が出てくる」
別の客:
「歯ごたえすごい、うまい!刺身もモッチリしておいしい、初めて食べたけれども」

淡白でほんのり甘く新鮮な身はコリコリとした弾力を楽しめます。刺身にすればフグにも匹敵するといわれているそうです。マゴチを見つけたら、迷うことなくチェックです!