東海地方は7日、名古屋で氷点下2.2度を記録するなど各地で冬日となりました。暖冬に慣れきった体にグッとこたえる最強寒波。それは人も動物も同じようです。

 7日午前8時、名古屋市内の公園。池には氷が張っています。すると…恐る恐る、氷の上を歩くハト。凍った水面を不思議そうにコツコツつついています。

(リポート)
「昨日はこの池、一部しか氷が張っていなかったんですが、今日は一面氷が張っています」


 6日朝は1ミリほどの薄い氷が浮いていただけでしたが、7日は厚さ約1cmに。叩いてもビクともしないほどでした。

 強い寒気の影響で名古屋では6日夜遅く、この冬初めて気温が氷点下となり、7日朝の最低気温は名古屋で氷点下2.2度、高山で氷点下11.1度など各地でこの冬一番の寒さとなりました。さらに…。

(リポート)
「名古屋城のお堀です。かなり広い範囲で氷が張っています」


 よく見ると、氷の下では魚が泳いでいました。

 続いて、東山動物園へ行ってみると…。

(リポート)
「タヌキさんがおしくらまんじゅうしてます、あったかそうですね。あれだけモコモコが集まってると、どちらが頭でどちらがお尻か分からないですね」

 ほかにも、暖房が効いている獣舎の中から頭をひょっこりと出しているキリン。

ヒーターの前でじっとして温まっているインコ…。寒さに震え、暖を取ろうとするのは人間も動物も同じでした。

 一方、最低気温氷点下19.3度を観測した高山市荘川町六厩では『ダイヤモンドダスト』が…。

水蒸気が冷やされできた結晶に太陽の光が反射する自然現象です。

男性:
「(これだけ気温が下がるのは今年が)初めてですね。(ダイヤモンドダスト)見えました!美しいです」


 さらに、街には今回の寒さを千載一遇のチャンスと捉える男性も。灯油の巡回販売業者です。

 暖冬の影響で今シーズンの売り上げは例年の8割ほどに…。

最強寒波の到来で巻き返しを図りたいと力が入ります。すると、急な冷え込みに慌てて灯油を買い求める人が続出し、引っ張りだこです。

 結局、午前中だけで40軒ほど回り、売り上げは今シーズン最高に近いおよそ1200リットル。

シューワ岐阜支店 西山店長代理:
「この冬では今までにない売れ方でしたね。お客さんは正直ですよね。寒くなったということですよね、単純に」