名古屋の都心の公園に、かわいいカルガモの親子が現れ、「癒される」と話題になっています。

ぷかぷかと浮かぶカルガモの子供たち。お母さんのマネをして上手に泳いでいます。

実はこの場所、近くに大きな道路も通っている、名古屋の中心部、中区にある「白川公園」の噴水です。

子供たちは11羽。数日前から噴水に姿を見せ、元気に泳いでいます。

雨に打たれたり、噴水の水がかかったり…。産毛が濡れると水に浮きにくくなってしまうので、お母さんの下で雨宿りです。

愛らしい姿に集まってきたのは、保育園の子供たち。

園児たち:
「かわいかった」
「飼いたいくらい、超かわいかった」

保育園の先生:
「知ってる?何を食べているか?」

園児たち:「水!」「お魚!」

保育園の先生:
「ここにお魚いるのかな?何食べているんだろうね」

たしかにここは噴水の中。カルガモが食べる昆虫や水草は、ほとんどないようにみえますが…。

(リポート)
「ところどころに、パンの耳でしょうか。何か食べていますね」

パンをあげていた地元の女性:
「カルガモにあげようと思って持って来ました。微笑ましいじゃないですか」


そして、よく見ると、噴水の隅には小屋も。地元の人たちが見守っていました。

 ところでこの親子、いったいどこからやって来たのでしょうか?親子を観察していると、もう一羽の親鳥が…。

(リポート)
「あ、今飛びました。どこに行ったんだろう?公園の奥のほうへと、去っていきましたね」

飛び去った方向、噴水から南東におよそ200メートルのところに池がありました。

カルガモは子育ての場所を探して移動する習性があり、池から噴水にお引越ししたとみられています。都心の噴水でたくましく育つ子供たちですが…。

地元の人:
「サギが来て(子ガモを)捕っていったという話を聞いたことがあります。カラスも多いですからね」


 カラスやサギなど天敵も多く、飛べるようになるまでに数が減ってしまうといいます。

さらに、噴水の脇にはペットボトルや吸い殻も。

都心の片隅で生まれた小さな命。1羽もかけることなく、大きく育ってくれることを願っています。